結局モノマネはモノマネでしかなく
なんてこったと思った。私だけが感じてたことじゃ無かった。今まで周りに人間になりたいと言ってる人はいたけど、私にとってはみんな立派な人間だったから。でもこういうことなんだ。みんな人間なんだ。人間なんだけど自分の理想と違って苦しんで自分にとっての人間像に近づきたいと願ってたんだな。
今まで上手く人間をやれなくて、外から見たらちゃんとして見えるように取り繕って取り繕って。
度々、やっぱり自分には上手くできないことに絶望してちゃんと人間になりたいと願って。
なんでみんなが普通にできてることができないんだろう。何でみんなと違うんだろう。
人間なはずなのに何でちゃんと人間になれないんだろう。私は何なんだろう。出来損ないだな。
だから擬態して最低限、人を不快にさせないようにだけ気をつけて、隠れて生きていこう。
だけど人との繋がりを求めてしまって、人に優しくされるたびに偽物なのにごめんなさいって気持ちが消えなくて。
そんな苦しい気持ちを分かってもらえた気がして、この曲に出会えたときは嬉しかったな。
最近は、こんな人間でも一応人間なんだって思えるようになってきたかも。
人と話すのが苦手。何を話せばいいのかも、心の開き方も分からない。
でも、そんなことは人間の上級者に任せておけばいいかなと思えてきた。
今まで自分が何とかしなきゃ、頑張って空気をよくしなきゃ、みたいに思ってたけど私より人間上手い人はたくさんいるから、その人間さんにちょっと甘えてみるくらいがいいのかもしれない。
ちょっと面倒な人間ではあるけど、でもあなたと関わっていきたい気持ちがあるよってそれだけで良かったのかも。
人には得手不得手があって、私はある部分が人より劣っているんだ。それは嫌ってほど認めてきた。でも私にもきっと他の人とは違う得意なことが、性質があるから、他人が出来る全ての事が出来なきゃ、完璧じゃなきゃ人間じゃないなんて事はない。
まだ完全に克服できてはなくて、これからも人間になりたいと思いながら生きていくんだろうなって思うけど、仲間がいるなら。って少し気持ちが楽になった。